蒸留工場 of 芳樟ガーデン


蒸留工場

蒸留釜112.JPG
園内にある蒸留工場には、500kg用釜1基、100kg用釜3基の計4基があります。
古いものは製造されて70年近くになるものもあり、修理などをしながら大事に使用しています。


《蒸留するための葉の収穫作業》

芳樟の枝を切り落とし、さらに50センチほどの長さになるように細かく折っていきます。
それらを10kg位ずつ束ねて工場へ運搬し、蒸留窯へ投入します。

芳樟刈り取り作業.jpg蒸留釜投入.JPG


《蒸留行程

蒸し釜の中に芳樟の葉を入れ、120℃の蒸気で約1~1.5時間蒸しあげます。釜の中には約400~500kgの葉が入ります。
葉に含まれた香気成分が蒸気と共に冷却器で徐々に冷やされ、油分(精油)を含んだ水分となって落ちてきます。


蒸留写真大.JPG芳樟オイル抽出2.jpg抽出オイル0269.jpg表面に膜のように浮いているのが精油



水分は二重構造のステンレスの容器に溜まっていき、精油は水より軽いため表面に浮いてきます。一定量溜まったら精油の部分のみとります。
水分はいわゆる芳香蒸留水(ハーブウォーター)と呼ばれるもので、容器の下部から放出されます。
500kgの葉から約3kgの精油がとれます。(レモングラスやローズ・ゼラニュームは500gほど。ハーブにより収油率が異なります)
精油はこのあと精製され、調香師によって調合されてから香水やコロンとなります。

芳樟オイル抽出1.jpg抽出オイル0293.jpgオイル2.JPG



芳樟の主成分である『リナロール』はラベンダーにも含まれており、フローラル様の香りで、鎮静作用があるといわれています。
釜出し1.JPG釜出し2.JPG


蒸留後の葉には芳香成分は全く残っていません。
この葉の残渣は堆肥として農場で使われます。

このように、精油は人の手によって作られた農産物です。
精油の一滴一滴には自然の恵みと、人の手間ひまが凝縮されています。